メンテナンスの問題

空き家になってからの期間が長ければ長いほど家が傷んでしまうので、空き家そのものの問題で売れにくくなってくるものです。空き家の状態で維持する際には、定期的に窓を開けて風を通し、ホコリを払って掃除をしなければなりません。手入れをしていないと湿気が溜まりやすくなり、カビや虫が発生します。荷物を処分しないで置いたままにしておくと十分に掃除ができないので、空き家で維持する際にはできるだけ荷物を少なくしておくのがおすすめです。

築年数が古すぎる

築年数が古い物件の中には、現代の生活様式に合わない間取りだったり、現行の耐震基準を満たしていなかったりする物件があります。リフォームをすることが前提になりますが、費用がかかる上に、耐震性や築年数によっては住宅ローンが受けられない場合も少なくありません。自分で少しずつリノベーションする目的で購入する場合などを除けば、売れにくい物件だといえるのです。

空き家の立地条件の問題

地方や田舎にある空き家は、その地域に住んでいる人自体が少なく、住んでいる人は既に家を所有しているため、新たに移住する人がいない限り買い手が見つからない可能性が高いです。空き家のある自治体で移住に関する取り組みなどがないかチェックしてみるとよいかもしれません。

家が建っている土地の問題

建っている土地に下記のような問題がある物件なども、空き家が売れない理由になっています。

• 建築基準法の改正などで再建築できない土地
• 土地が広すぎて、取得費用や固定資産税がかかる物件
• 道路から離れた旗竿地
• 災害リスクが高い土地

このような場合には、買取での売却などを含めて不動産会社に相談してみることをおすすめします。

空き家売買の実績が多い不動産会社に依頼する

空き家など売買価格がそれほど高くない物件の取引では、不動産会社が得られる仲介手数料も高くないので、売買活動に消極的な不動産会社もあります。空き家売却を依頼する際には、空き家売買の実績が多い不動産会社を選ぶのがおすすめです。

実績が多い不動産会社は、空き家売買に積極的なだけでなく、別荘として売却する、賃貸として利用する会社に売却する、自治体の制度を利用するなどのノウハウを持っています。周辺の土地と併せて区画整備して売り出す場合もあります。

不動産会社の買取を利用する

空き家が建っている土地の広さや形態が原因で空き家が売れないという場合に、その原因を売主が解決しようとして、土地の分筆をしたり、リフォームや取り壊しをしたりすると、多額の費用がかかってしまいかねません。このような場合には、不動産会社に直接、物件を買い取ってもらう方法を検討してみることをおすすめします。買取価格は市場価格より安くなってしまいますが、すぐに現金化したいという方に向いている売却方法です。