早く売却をする

売却価格は築年数によって変わり、一般的には築20年以上を過ぎると家の資産価値はほぼなくなるといわれているため、早く売却することをおすすめします。また、相続税が発生する場合は、被相続人が亡くなった翌日から3年以内に売却することで、家売却に対してかかった際の費用を経費として認められ、その分が節税できるメリットがあります。

そのため、相続不動産を売却する際には、相続してから3年以内を目安に売却することがおすすめです。

相続不動産の名義人を確認する

相続では家の所有権を兄弟複数人で所有するケースも少なくありません。共同名義の不動産を売却するときには、所有権を持っている全員の同意を得る必要があります。そのため、売却を検討する際、まずは共同名義人全員の同意を得てください。

相続登記をする

相続人が一人であった場合は、まずは相続する不動産の名義を親から相続人に変更しなければなりません。これを「相続登記」と言い、不動産売却をする際には売主と不動産の所有者の名義が同じでなければならず、そのため売却する前に名義を変更する必要があるのです。

相続不動産の売却は、手続きや必要な書類が通常の不動産売買とは少し異なるため、まずは信頼できる不動産会社に相談してどのように進めていけばよいのかアドバイスしてもらうことをおすすめします。

1．不動産査定を依頼する

まずは相続した不動産を査定してもらい、どれぐらいの資産価値があるのかを調べてもらいます。最近では不動産一括査定のサイトを利用する方も多く、自宅に居ながらおおよその金額を知ることができるためおすすめです。また、地元の不動産会社に査定を依頼する方法もあります。不動産売却を成功させるために、信頼できる不動産会社を選ぶことが重要です。

2．不動産会社に相談する

次に、依頼する不動産会社を決めて、相続した不動産の売却を相談します。このときに、相続した不動産の名義や住宅ローンがある場合の方法なども一緒に相談してみてください。そして、不動産の相続登記の必要があれば不動産がある管轄の法務局にて手続きを行います。ご自分で相続登記の手続きをする時間がない場合は、司法書士に依頼することも可能です。

3．売却方法を決める

次に売却方法を決めます。不動産売買では、不動産会社が買主を探して仲介をする「不動産仲介取引」と、不動産会社が直接不動産を買い取る「不動産買取」の2つの方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、物件の立地や状態、お客様の希望などを考慮して不動産会社がどのようにすればよいのか提案をします。

4．媒介契約をして売却活動が始まる

不動産仲介取引であれば、インターネットや広告を使って売却活動を行います。一般的に不動産仲介取引では3～6カ月以上の時間がかかるといわれているのです。少しでも早く売却をしたい場合は、相場よりも少し低くはなりますが、すぐに現金化できる不動産買取をおすすめします。

5．値段交渉と売買契約～引き渡しまで

不動産の買取希望者が現れたら値段交渉を行い、売主と買主が共に同意すると売買契約を締結し、引き渡し日などの詳細を決めていきます。