そのままの状態で売却できる

相続した戸建てや空き家は古かったり手入れを怠っていたりしている物件も多く、買い手を見つけるのが難しいことも少なくありません。あまりにも状態が悪い場合には、費用をかけて簡単なリフォームを行ったり、建物を壊して更地にして売却しなくてはいけませんが、不動産買取であればそのままの状態で売却することが可能です。

売却までの維持費がかからない

土地付きの戸建ては手入れを怠ると雑草が生い茂り、害獣や害虫が発生し近隣住民の方に迷惑をかけてしまうので、買い手が見つかるまで定期的に手入れをしなくてはいけません。売却したい物件が遠方にある場合は、専門業者に依頼をしなくてはならなくなるので費用がかかります。

不動産買取で早く売却してしまえば手入れの必要がなくなるので、経済的負担を軽減することが可能です。

内覧の受け入れをしなくてよい

仲介では購入希望者が物件を見に来るのでその対応が必要です。相続した不動産が自宅の近くにあればよいですが、遠方にある場合にはその都度行かなくてはいけないので交通費がかかってしまいます。不動産買取であればやり取りは不動産会社のみなので、内覧を受け入れる煩わしさがありません。

契約不適合責任が免責になる

不動産売却後に欠陥や不具合が見つかったら、契約不適合となり売主は責任を負わなければいけません。これを「契約不適合責任」といいますが、不動産買取ではこの「契約不適合責任」を免責することが可能です。

2020年4月1日に改正民法で「瑕疵担保責任」が「契約不適合責任」になり、売主の責任範囲が広くなっています。状態の悪い空き家や相続した戸建ては損害賠償請求の対象となりやすいので、不動産買取を依頼したほうが安心です。

現金化するまでの期間は不動産買取会社によって異なる

不動産を不動産会社が直接買い取るので、不動産買取会社によっては最短数日で現金化することも可能です。しかし、現金化するまでの期間は不動産会社によって異なるので、まとまったお金がすぐに必要な方は、事前に決済日がいつごろになるか確認しておくことをおすすめします。

売却額が安くなる

不動産仲介手数料がかからない不動産買取ですが、それでも売却額は市場価格の7割程度なので仲介よりも売却額は少なくなってしまいかねません。しかし、仲介で売り出して売れ残ってしまった場合には値下げが必要になり、それでも売れ残る可能性があります。相続した戸建てや空き家は、最初から不動産買取で売却したほうが高く売却できる可能性があります。

基本的に価格交渉はできない

仲介で不動産売却する際は売り手と買い手の間で価格交渉がつきものですが、不動産買取では不動産買取業者が提示した査定額が売却額となるのが一般的です。不動産買取でも価格交渉は可能ですが、ある程度の根拠が必要です。少しでも高く売却したいのであれば、近隣の似たような不動産の売却相場を調べて不動産価格の相場を知っておくことをおすすめします。

不動産買取を依頼できる不動産業者が少ない

不動産は仲介で売却する人が多いのが実情です。そのため不動産買取を行っている不動産会社の数は不動産仲介会社よりも少なく、地域によっては不動産買取を依頼できる不動産会社が限られてしまいます。不動産会社はインターネットを使って簡単に見つけることができますが、不動産買取を依頼できるかは事前に確認が必要です。